2025年1月25日(土)、日系文化センター内にあるグラッドストーン日本語学園にて、日本漢字能力検定が行われました。
本学園は、カナダで唯一の検定準会場に承認されており、年に2回、漢字検定を行っています。
2級から10級まで、 77名が受検
今回の試験では、77名の受検者が2級から10級を本学園の各教室に分かれ受検しました。2級から7級は1時間、8級から10級は40分間で検定が行われました。日本語学校に通う生徒の皆さんはもちろんのこと、大人の方も受検されていることが多く、今回は、検定終了後に2級(高校卒業・大学・一般レベル)を受検されたアイザックさんと、ハワードさんに日本語の学習を始めたきっかけなどについてお話を伺うことができました。
2級(高校卒業・大学・一般レベル)受検のお二人にインタビュー
アイザックさんは、アルバータ州から今回の漢字検定を受検するために来られました。もともと高校生の時に日本語のクラスで勉強したのをきっかけに日本語に興味を持ったそうです。さらに高校生の時に2か月間日本へ留学するという貴重な経験もされています。現在22歳のアイザックさんが日本語の勉強を続けているのは、日本のアニメやノベルゲームが好きだという理由が大きいようです。今回の受検が実は初めてで、200時間ほど漢字検定のために勉強したそうです。おすすめの勉強法はDSの学習アプリだそうです。アニメやノベルゲームのおかげで、漢字を読むことは得意だというアイザックさん。日本語もとても流暢にお話になることに驚きました。
一方、ハワードさんはバンクーバー在住で、現在大学の日本語のクラスで学んでいらっしゃるということですが、日本語の勉強を始めたのは、なんとたった3年前。しかも最初の2年間は独学で勉強をしていたそうです。3か月ほど集中してこの漢字検定のために勉強をしたそうで、日本から購入したドリル・問題集を使って学習したということです。昨年末には日本語能力試験N1も受験したというハワードさん。今夏には、インターンシップとして日本へ行き、日本の企業で就業することが決まっているそうです。
お話を伺っていると、お二人とも、楽しんで日本語の学習をしておられるということがよく伝わってきました。「日本の文化は興味深い、漢字はおもしろい。」と生き生きとお話してくださいました。また、”外国人として漢字検定の1級に合格したという人は数えるほどしかいなく、それは夢のような話だけれど、挑戦してみたい気持ちもある”、とお二人とも口を揃えて語ってくださいました。

資格や就職のために受検することももちろん意味のあることですが、漢字は学べば学ぶほど、知れば知るほど楽しくなっていくのだということが、今回お二人のお話を聞いていて強く感じたことでした。
数少ない機会ですが、これからもたくさんの方に、グラッドストーン日本語学園で漢字検定を受けていただけると嬉しく思います。